RDFについて

牧場インフォメーション Information

RDFには、その名の通り「ロマン」があります。それは、酪農を通して日本の農畜産業の明るい未来を作ること。そのために、現在の酪農業の先に6次産業化を積極的に進めるビジョンを持っています。具体的には、育成牛の放牧による「観光牧場の運営」、自家製乳肉製品による「独自ブランドの展開」、完熟堆肥による「農作物栽培」などがあげられます。もちろん、これらのビジョンを実現するためには、基盤となる牛乳生産体制の強化が欠かせません。

揺るぎない生産体制を築くため、RDFでは牧場運営の組織化と効率化を積極的に進めました。組織としては、搾乳牛・乾乳牛の管理および搾乳業務を担当する「成牛課」、育成牛の管理を担当する「育成課」、TMR(混合飼料)の調整から給餌を担当する「飼料課」、堆肥の生産・管理を担当する「堆肥課」、牧場内の設備メンテナンスを一手に引き受ける「機械課」、その他業務を担当する「総務課」の6つのセクションで業務を分担。各課が担当業務のプロフェッショナルとして、存分に力を発揮できる環境を用意しました。効率化に関しては、搾乳回数を1日3回とし、最新の設備を積極的に導入することで、牛への負担軽減と、作業の自動化を進めています。現在、1000頭規模の牧場としては、最大限に効率的且つ安定した生産体制を築いています。

RDFの事業展開

高品質な牛乳をたくさん生産するには、単に牛の頭数を増やせばいいというものではありません。まずは1頭1頭の牛たちがストレスなく過ごせる環境を作り、しっかりと餌を食べてもらうことで、個体の能力を最大限に引き出すことが大切です。現在、搾乳牛約550頭で、年間約5500tの牛乳の生産を可能にしています。

6次産業化というビジョンを実現するためにはまず、搾乳頭数増による事業基盤の強化は避けて通れません。RDFは、大規模化に取り組みはじめて10年で現在の1000頭飼養体制を築きました。次のステップとしては、2015年を目標に、1500頭規模の新たな牧場建設を目指します。

乳牛は子牛を出産してはじめて乳を搾れるようになります。メスの子牛は、生後12ヶ月齢で種付けを行い、さらに10ヶ月間、分娩の時を待ちます。RDFでは、この期間の牛(育成牛)を牧草地に放牧し、来場者と自由にふれあえる場を作ることで、酪農業をもっと身近に感じてもらえる観光牧場の運営を計画しています。

RDFでは、自社の高品質な牛乳と牛肉を使用した商品の加工販売を計画しています。乳製品についてはフランス、肉製品はドイツに製法を学ぶことで本場の技術を取り入れ、それらをアレンジして、付加価値の高い乳・肉製品の製造を目指します。製造した商品は独自ブランドとしての販売を計画しています。

牛たちが排泄するふん尿は発酵施設で処理する際、好気性微生物の活動を活性化させることで、完熟堆肥へと生まれ変わります。RDFでは、この良質な堆肥を利用して、自社および契約先の農地で農作物を栽培することで、完全な自然循環型の農場経営を計画。現在、さらなる堆肥の成熟度向上のため研究を重ねています。